新型コロナウイルスと幼稚園謝恩会~その3~。

時事

2月27日夕方政府より号外が発表されました。

公立の高校・中学校・小学校は3月2日月曜日から4月まで休校を要請

一瞬思考停止。細々と繋いできた希望を打ち砕くような報せでした。膝から崩れ落ちるような脱力感。 世界がほんの少し遠のいたような不思議な感覚。多分その事実を受け容れたくないあまりに、脳が現実ではないと思い込もうとしたのかも。

しかし次の瞬間には頭が回らないながらも情報収集を開始。他のママたちと連絡を取り、ネットでニュースを確認。こんなことになるのはおかしいという悶々とくすぶる気持ち。全国一斉って何よ。 どういうこと?
要請とは言いながら、このあまりにも突然の報せには、切迫した事情があるようにどうしても感じられてしまいます。

幼稚園からの連絡はなく、他のお母さんが問い合わせをしたけれど園長先生は既に降園されたとのこと。何しろもう18時も過ぎていましたから……。

政府の号外で事態を知った夫と、どうにも出来ないことはわかっていながら話し合い。翌日には幼稚園最後の懇親懇談会と子供たちの音楽会が控えていました。
我が子が可愛い声で毎日歌を歌ったり音楽を口ずさんだりして、一所懸命練習していたのを知っていましたから、いきなり中止になってしまったら……。我が子が不憫で胸が潰れるような気持ちになりました。
それに、懇談会ではお世話になった先生に是非ともお礼を言いたい。我が子は年中さんまで外的要因で色々と不安があったのを、年長の担任の先生に救われたようなところがあったのです。そして明日の懇親懇談会&音楽会は卒園式前の、幼稚園最後の行事。是非開催して欲しい……。
思い返せば去年の運動会には台風の影響で雨。気温も低くガクガクブルブル。延期を期待していたのですが、 “短縮” で決行されて、最後の運動会は毎回感動の嵐のはずなのに、我が子の幼稚園最後の運動会は、寒くて慌ただしくて、何だか無念なものになりました……。だから、毎回行事のお知らせがある度に、何事もなく開催されますようにと願っていたのです。

で、この号外。
でも、それも仕方ない部分もあるのはわかります。
新型コロナが世界中に蔓延し、無責任なマスコミが「どうして休校にしてくれないんですかっ!」とか言ってるお母さんたち “ だけ ” を偏って取り扱い、世の中の母はみんな不安がってるみたいな体で政府叩きをし、世間の不安を煽るからまたそういう風潮が助長されるというような中、政府がこういった発表をするというのもひとつの手立てとしては正しかったのでしょう。
(しかし後日。この号外が出たら今度は、「政府は勝手に休校とか言って、何考えてんだ!」「突然休みにされても困ります! 仕事どうすればいいんですかっ」というお母さんたち “だけ” を偏って取り扱う始末。一体何がしたいんですかね、日本のマスコミは。いたずらに不安だけを煽るマスコミの情報って、必要なんでしょうかね? いい加減うんざりしますね)

卒園式・謝恩会が危ぶまれている中、政府のこの発表が悩んでいる幼稚園の経営者たちの背中を良くない方向に押してしまうのでは……。小・中・高が一斉に休校となれば、近隣にある幼稚園・保育園は対象外とはいえ、影響を受ける可能性もあるでしょう。こんな発表自体前代未聞のことであり、すべての経営者の方々には難しい選択が迫られています。

とりあえず幼稚園からは連絡はなく、明日の懇親懇談会&音楽会は事前にお知らせがあった通り時間短縮での開催となりそうです。
しかし、政府の要請を幼稚園側が受け入れるという結果になれば、明日が最後の幼稚園となってしまいます。
我が子が幼稚園でお友達と会って遊べるのは最後……。
そんなの哀し過ぎる!! 信じたくない!!

どうか明日が最後にはなりませんように。

神様~……。

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