昨日、安部元首相の国葬が執り行われました。
賛否両論ある(とマスコミが執拗に煽っていますが)ということですが、
日本の歴史に名を残したと、確実に言える首相であったと思います。
彼のお陰で、
「日本は金さえ出してりゃいいんだ」
という世界での扱いから、
「日本の意見はどうなのか」
と訊かれるに至る、日本を文字通りしっかりと国際舞台に上げる役目を果たしてくださった方だと思います。
世界のリーダーとしての役割を全うし、世界から一目置かれる日本にしてくれた方でした。
戦後の自虐史教育によって自国に誇りを持てない日本人として育った私たちにとって、
安部総理は私たちに日本人としての矜持を取り戻させてくれました。
日本に生まれて良かった、日本人で良かった。
そういったことを多くの日本人に思わせてくれた稀有な政治家であります。
人当たりが良く笑顔が素敵で、おちゃめでジョークも忘れない。
視野も広く優秀なのに奢ることもなく、とても謙虚。
しかしその信念には揺るぎがなく、やる時には毅然として相手をやりこめる。
日本人としての何かを失わされていた私たちには、
「これが私たち日本人の代表なのだ」
「これが日本人なんだ」
と、しるべを指し示してもらったような安堵感。
今迄の政治家には
「うっ!もうひと声!」
と、はがゆい思いがふつふつ……という感じでしたが、安部さんには、
「いいぞ!もっとやれ~!」
と応援したくなる。
「日本もやるじゃない」
と胸のすく思いを何度も味わわせて頂きました。
大なり小なり(政治家ですから)ありましたが、広い目で見た時に、やはり彼は日本のことを、日本の国益を一番に考えて行動してくれた人だったなあ、と改めて思うのです。
とりわけ外交面では、安部さんがどれだけ素晴らしかったか。
多くの、本当に多くの国の政府や人々と繋がり、来訪時にはその国の国民がこぞって歓迎してくれる。
奢ることのない日本の、日本人らしい真摯な外交。
(力で押さえつけるのがお得意なあの国やあの国やあの国なんかに爪の垢でも飲めと言いたい)
日本のマスコミはなかなか報じませんが、日本の世界での評価は本当に素晴らしいんですよね。
そういう日本国民の代表として最長政権を引っ張って行ってくれた安部さん。
安部さんの大きな庇護のもと、私たちは本当に安心していました。
安部さんが首相を退任されてからも(このこと自体は残念でなりませんでしたが)、
「いつかまた安部さんが立ってくれるかもしれない」
「第三次安部政権もあながち夢じゃない」
と、まだまだ期待していた人々も多かったのではないでしょうか。
安部さんがいる。
安部さんの存在だけで「日本は大丈夫だ」。
それはもう、潜在意識レベルでの安心感だったのです。
それに気付かされたのは、あの悲劇があったあの日でした。
あの日、安部さんを失った日本は激しい動揺に包まれました。
「どうか助かってくれ」
という人々の思いは非情にも通じずに、彼は亡くなってしまいました。
日本を包み込んでいた明るく力強い光が瞬時に失われてしまった気がしました。
たくさんの日本人が気付いたと思います。
安部さんが日本を護ってくれていたんだなって。
私自身も、自分で気付いていなかったんですよね。
自分が安部さんの存在にここまで頼り切っていたとは!
政治家が亡くなって、正直、自分が泣くとは思わなかった。
心にポッカリ穴が空きました。
いや、本当に胸がえぐられて穴を空けられたようになりました。
しくしく、さめざめと泣いて、そして呪いましたね。
こんなことが起こるという現実を。
犯人とか、旧統一教会とか、テレビのマスコミの悪意に満ちたニュースとか、
安部さんを何もわかっていない身近な人とか、国葬反対の人とか、
とりあえずまとめてうるせえ。
自分の中でも消化できないまま、ここまで来ました。
そして昨日国葬中継をテレビで観て(仕事と用事があったために全部は観られませんでしたが)、安部さんの好きだった富士山を模した祭壇と昭恵さんの選んだ安部さんの笑顔の遺影にうるっとし、安部さんの功績を編集したビデオに泣き、それを観ていた麻生さんの微笑みに胸をつかれ、菅元首相の弔辞で泣き……。
その後行き着いたのは、ひとつでした。
安部さん、ありがとうございました!
安部さんの死は、辛くて、哀しくて、悔しくて、まだまだ乗り越えられそうにはありません。
でも、今、安部さんに伝えたいのは、この感謝の気持ちしかないのです。
実際に献花には行けなかったので、昨夜デジタル献花で献花とメッセージを贈らせて頂きました。
アクセスが凄くてかなり長いこと待ちましたが、安部さんに感謝の思いを伝えたかった。
(私が献花した時は33万人超えでしたが、今見てみたら既に40万5000名以上に!)
音楽のON/OFFが選べるのですが、ONにすると、安部さんがピアノでも演奏されていた
東日本大震災復興応援ソングの『花は咲く』
がピアノ演奏でかかるのです。
ここでも一気に涙がぶわっ!!涙もろい人は気を付けてくださいね。
私にとって、あなたは “元総理” ではなく、今でもただ一人の日本の総理大臣です。
あながた遺してくれたことをしっかりと胸に持って、頑張っていきますね。
どうか日本を見守っていてください。
安部総理、本当にありがとう!
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